相続人

遺産分割を行うには,まず,相続人を調査し,確定する必要があります。
このため,亡くなった方の,生まれてから亡くなるまでの全ての戸籍謄本,除籍謄本,改正原戸籍謄本
を取得する必要があります。

1 法定相続人

以下が法定相続人,法定相続分となります。

(1)配偶者あり,子2人の場合
配偶者が1/2,子が各々1/4ずつになります。

(2)配偶者あり,子なし,両親健在
配偶者が2/3,両親が各々1/6ずつになります。

(3)配偶者あり,子なし,両親死亡,兄弟姉妹3人あり
配偶者が3/4,兄弟姉妹がそれぞれ1/12ずつになります。

(4)配偶者あり,子2人だが,すでに1人死亡しており,孫が2人いる場合
配偶者1/2,子1/4,孫がそれぞれ1/8ずつになります。

(5)配偶者なし,両親死亡,兄弟姉妹2人ありだが,そのうち1人は子2人あり死亡
生存兄弟姉妹が1/2,死亡した兄弟姉妹の子がそれぞれ1/4になります。

(6)配偶者なし,子5人(嫡出子2人,非嫡出子3人)
嫡出子それぞれ2/7ずつ,非嫡出子それぞれ1/7ずつになります。

(7)配偶者なし,実子なし,養子1人あり
養子が全て相続します。

2 相続権させたくない場合

(1)相続欠格
相続秩序を害するような一定の非行をした相続人の相続権を,法律上剥奪する制度です。
これに該当する場合,当然に相続権を失います。

①故意に被相続人又は相続について先順位若しくは同順位にある者を死亡するに至らせ,
又は至らせようとしたために、,に処せられた者。

②被相続人の殺害されたことを知って,これを告発せず,又は告訴しなかった者。
ただし,その者に是非の弁別がないとき,又は殺害者が自己の配偶者若しくは直系血族であった
ときは,この限りでない。

③詐欺又は強迫によって,被相続人が相続に関する遺言をし,撤回し,取り消し,
又は変更することを妨げた者。

④詐欺又は強迫によって,被相続人に相続に関する遺言をさせ,撤回させ,取り消させ,
又は変更させた者。
              
⑤相続に関する被相続人の遺言書を偽造し,変造し,破棄し,又は隠匿した者。

(2)廃除
遺留分を有する推定相続人に非行や被相続人に対する虐待等が有る場合に,被相続人の意思に基づいてその相続人の相続権を剥奪する制度出る。

①被相続人に対して虐待をし、若しくはこれに重大な侮辱を加えたとき。

②推定相続人にその他の著しい非行があったとき。

 

3 相続したくない場合

(1)単純承認
相続人が,被相続人の権利義務を包括的に承継する制度です。

(2)限定承認
相続人が,相続した財産の範囲内で被相続人の債務を弁済し,
残りの相続財産を相続するという制度です。
限定承認を行いたい場合は,相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内に,
限定承認を行う旨の申述をしなければなりません。

(3)相続放棄
相続人が,被相続人の権利義務を全面的に放棄する制度です。
相続放棄を行いたい場合は,相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内に,
相続放棄を行う旨の申述をしなければなりません。